ここダージリンに来た目的の一つ。それは世界遺産にも登録されている、この世界でも珍しい、蒸気機関車に乗車する為にだ。
その列車とは・・・・
トイトレイン。操業は1881年からの操業で高低差2000mを走る高山鉄道。名前からも分かる通り、おもちゃ鉄道とかなり小さい。。。。
多分日本の鉄道マニアなら、自分で作ってしまいそうなくらいのスケールだ。
そこらで走っている軽自動車とも比べると殆ど大きさは変わらない。。。
その列車幅に合わせて当然線路の幅も610㎜と驚く程狭い。
また、特徴としては機関が蒸気機関車だ。蒸気機関車と言えば日本で言えばSLになるのか?って感じで実際にの乗った事はないが、実際に走る前に実物を見ていると、煙突から蒸気が噴き出している音とか聞くと・・・・「これこそ列車って」って感じか余計にする。
街のど真ん中を走っているので、ボーっとしてるとぶつかる位近くを走り、街の中を我よ我よとひた走ります。
ま、ようするに路面電車が蒸気機関車に変わったようなもの、でも地元の人は誰も使ってません。
そんな列車も、機関が蒸気なので燃料はもちろん、石炭。走る前に横でわんさかと積んでおりました。
。真横を鉄道が走ると石炭のカスが辺りにまき散らすので、白い服なんか着てると真っ黒になります。
そして、ダージリン発のニュージャイパイグリ行きの列車のチケットを購入。
さすが、蒸気機関車なだけあって切符も趣があります。
また驚く事に、今回、ダージリン~隣の街のグームという街までのチケットを買ってみたところ、驚くのがその価格。
なんと一人2ルピー(約4円)。
安すぎです。
何故か切符には5ルピーと記載していたのですが、一人2ルピーで買えました。
たった、4円で世界遺産に乗車出来るのもこのインドならではなのかも。
ちなみに1等座席は75ルピーしてました。(ほとんど席は変わらないのに・・・)
ダージリン~ジャイパイグリに行く時は向かって右側の席の方が見晴らしはGOODです。
出発前にも多少の整備を行ってました。結構車両も古いだけに、整備に余念がありません。
そして、9時15分に蒸気の音を鳴らしまくりながらダージリン駅を出発。
動いてみると、なんともま~遅いことか。
多分、坂道なら人間の方が絶対に早いと思う。でも、坂道なんか思いっきり蒸気の音なんかが聞こえて、「お~頑張ってるね~」って思いつつも、
でも、やっぱり遅い。。。。。
普段、乗っている電車なんかは時速80km位とかは余裕で出てるので、100年程の時を超えて蒸気から列車そして次はリニアと技術の進歩を余計に痛感。
でもこの蒸気機関車のスピードはこれはこれでイイ。
なぜなら、いつもと見渡す光景が違うから。
なんか、早すぎるもなく、遅すぎる事無くゆっくりと景色を楽しめる。また結構、民家とかギリギリを走るので、列車に乗りながらその暮らしぶりなんかもゆっくり観察できる。
今まで、絶対的なスピード、時間という効率を求めて発展してきた鉄道ではあるが、こうしてあえてその効率を求めない移動というのもたまにいいかな~って感じた。
移動する時のスピードや目線なんかで、こうも景色が変わると、今、乗ってるバイクよりももしかしたら原付の方が景色を楽しむにはちょうどいいバイクかも?なんか思ってしまった。
実際、このトイトレインはあまりにも速度が遅いので地元の人達はほとんど乗っていない。
こんな、非合理的な鉄道。日本にもあったらいいのにな~。
そして、ここがバタシアループといっていわゆる名物のループ橋。
この蒸気機関車の面白い所は機関が安定してないか振動が独特な揺れをする。
たまに安定してるなと思ったら急に震動が大きくなり、その振動も前後、左右、上下。
あらゆる振動が起こる。ま、バイクのエンジンで言えばハーレーみたいなエンジンだ。
そして40分程乗車して無事にグーム駅に到着。
ここ停車時間は約10分。
駅に停車した列車は石炭の燃えカスを外に捨ててた。蒸気機関ならではの作業と車両の整備作業を念入りにチェックをして停車時間が10分くらい。。。。。長いっ
オンボロなのか整備に余念がありません。
ちなみにダージリン~ニュージャイパイグリ間をトイトレインは8時間かけるが、車なら3時間はかからない。そんな非効率な列車。たまにはいいものです。
そのあと、茶園に行きましたがまた次回に日記を書きます。
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