エルサレムからベツレヘムを経由してへブロンの街にやってきました。
ここへブロンの街はパレスチナ自治区か管理する「H1」地域とイスラエル側が治安維持を保持する「H2」の地域が存在する。
そんなへブロンの街に到着して街を歩くと・・・・。
街は活気があふれる商店が並ぶ・・・・。
更に商店を抜けて歩いて行くと、
そこは・・・・・。
全くの別世界。
一際、目立つのが上部のフェンス。
1階部分にはパレスチナ人が居住していて2階よりは上はユダヤ人居住区があり、上層に住むユダヤ人の嫌がらせ(物を上から投げる)のを防ぐためにネットが設置してある。
もちろん、ここへブロンに居住する圧倒的多数のパレスチナ人が少数のユダヤ人からこの様な嫌がらせを受けている。
そのおかげで、一部の街はゴーストタウン状態。
まるで、地方のシャッター商店街の様になってる。
パレスチナ人「H1」区域とユダヤ人居住区「H2」の間にはベツレヘムにあったコンクリート壁と同様に境界がハッキリと分けられている。
もちろん、パレスチナ人はこの「H2」居住区には立ち入りは禁止。
逆にユダヤ人が「H1」区域にユダヤ人居住者が入っても、安全を守る場合にはイスラエル兵士の軍事行動は行える。
なんとも、理不尽な境界です。
「H1」区域から見る「H2」区域の入口。
常にイスラエル兵士が眼を光らせています。
「H2」のユダヤ人居住者500人位に対してその何倍ものイスラエル兵士が居住者をここベツレヘムでユダヤ人居住者を守っている。
街中の住居の屋上。
到る所にイスラエルの旗、そして無数の監視カメラでパレスチナ人は常に監視されている。
何故そんな圧倒的、大多数のパレスチナ居住区の中に、少数のユダヤ人が後から入植して居住するのか・・・・。
そして、圧倒的武力を持ったイスラエル兵がそのユダヤ人居住者を警護するのか?
それはここへブロンにマクベラの洞窟と呼ばれるものがあるからです。
マクベラの洞窟にはユダヤ人の祖とアラブ人の祖である、アブラハムの墓があります。
なんとも、今現在にイガミあってる2つの宗教の神聖な場所が同じ境内にあるのです。
なので、このマクベラの洞窟にはイスラム教入口とユダヤ教入口の別々の入口が2つあります。
元々は同じ祖なのに、現在は・・・・・・。
とても因果な関係です。
パレスチナ居住区からみたユダヤ居住区とグラウンドでサッカーをするユダヤ人の子供達。
このグランドの横にもイスラエル兵がM16を片手に警備を行い、ユダヤ人居住区を見てる僕らを凝視してました。
正面の綺麗な建物がユダヤ人居住区。質素なパレスチナ側とは対照的です。
ほとんど、実感できなかったパレスチナ問題をここベツレヘムで直視できて、とても良かったです。
でも、見れば見るほどユダヤ人とパレスチナ人の壁は更に感じ、和平には程遠いように思えてきます。
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